症例紹介

カテゴリー:

歯髄保存療法

生活歯髄切断法 pulpotomy

Before

After

症例情報

症状 歯がかけて、歯がしみる
診断名 う蝕症3度 歯髄に達するむし歯
年齢・性別 49歳女性
治療期間・回数 約1か月程度・4回
治療方法 初回の治療は局所麻酔を行い、ラバ―ダム防湿下にてむし歯と感染歯髄を除去します。
止血を確認し、MTAで直接歯髄覆罩を行い、コンポジットレジンにて裏装および歯冠形態を作ります。
2回目に痛みがないことを確認した後、局所麻酔下で形成を行い、テンポラリークラウンを作製します。
3回目に、テンポラリークラウンを外し、歯肉圧排をしてスキャンし、口腔内写真撮影を行いシェードテイキングを行います。
4回目にセラミッククラウン(e-max CAD MT A2 ステイングレージング)をレジンセメントにて接着し、余剰セメント除去、研磨、X線撮影、口腔内写真撮影して終了になります。
費用 66,000円(税込)
メリット 歯の神経を取らずに固い被せ物でしっかり歯を覆って接着させるので、2次カリエスのリスクが抑えられ、長く歯を保存できます
デメリット・注意点 自費治療になるため費用がかかりますが、とてもお安く設定させていただいております。
歯髄の炎症の程度により、痛みが出る場合や、後に歯髄が失活する可能性がありますが、その場合はクラウンの上に小さな穴を開けて抜髄処置を行いますので、クラウンの再製は必要ありません。

治療詳細

  • 術前写真

  • ラバ―ダム下にて生活歯髄切断

  • 止血後にMTAにて直接歯髄覆罩

  • 術後セラミッククラウン装着直後

執筆者情報

院長

Atsushi Nakayama

当院では、「歯」と「歯髄」を残すことを第一に考え、歯科用実体顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて、精密治療を行っております。当院では、う蝕が歯髄まで進んでいても積極的に神経を取る治療は行いません。なるべく歯の神経を残すことが歯の保存にとって最も大切なことです。また、治療後再びう蝕にならないようにラバーダム防湿による感染対策、レジンやセラミックを使った接着修復に力を注いでいます。どうしても抜歯をしなければならない場合はインプラントによる欠損補綴を行い、残存歯に負担をかけない治療法を選択致します。
当院では全ての治療に関して、なるべく治療時間を長くとって、来院回数を減らすことを主眼においております。そのため予約の患者様を中心に治療を行っておりますので、急患の方を診ることはできませんので、ご了承ください。
「自分の歯で一生食事ができる豊かな人生をおくりませんか?」
「そのために専門医による精密歯科治療を受けてみませんか?」
どうぞよろしくお願い致します。