矯正歯科の役割
矯正歯科とは、ただ単に歯並びを治すだけではなく、歯並びが悪いことで起こる、噛み合わせ不良から、全身の健康にまで大きな影響を与えると言われています。欧米などでは、顔の印象を大切にする文化があり、特に歯並びに関しては整ったきれいな歯並びが当たり前で、子供のころから矯正治療を行うことが一般的になっています。日本でも最近では、その考え方も徐々に浸透してきて、お子様だけでなく大人になってから矯正治療を行う方も少なくありません。矯正歯科は、歯並びを治すことにより、正常な噛み合わせ、咀嚼機能を取り戻すための歯科治療です。
治療は矯正歯科を専門とする歯科医師が行います
矯正治療は時間も費用も掛かるため慎重に取り組むものだと思いますので、ご不安なく始めていただけるよう相談できる機会を設けています。どういった矯正方法がいいかについてもお口の状態を見てお話させていただきますので、矯正歯科専門の歯科医師にご相談をご希望の方はお気軽にご連絡ください。ご相談は無料で承っています!
小児矯正
子供のあごの成長は前歯が生え始める6歳までに80%は完了します。その後、6歳~10歳までは成長が減速し、10歳から2回目の成長が始まります。成長が減速するこの時期に、歯はほとんど生え変わり、乳歯より大きい永久歯の本数が増えるに従って、歯並びは乱れてしまいます。成長が足りないまま生えてしまうと、歯並びはガタガタになってしまうので、6歳~10歳までの間に正しい成長に追いつくように、治療してあげる必要があります。
お子様にこんな”クセ”ありませんか?
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タオルを噛む
上下の歯が咬み合わなくなったり、「出っ歯」になったりします。
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爪を噛む
硬いものを噛み続けると、歯や歯ぐきに負担がかかります。
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唇を噛む
上唇を噛むと「受け口」に、下唇を噛むと「出っ歯」になりやすくなります。
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指しゃぶり
前歯を裏側から押し続ける指しゃぶりは、「出っ歯」になりやすくなります。
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ほおづえ
顎や顔の骨格に頭の重さがのしかかってしまい、正常な発達を阻害することがあります。
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舌のクセ
舌で歯を押すクセがあると、歯並びが乱れやすくなります。
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口呼吸
口腔内が乾燥し、細菌の増殖につながります。舌の位置が下がって歯並びの乱れにもつながります。
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丸呑み
しっかり噛まない食事は消化器官へ負担がかかるばかりか、顎の成長が十分に促されません。
当院では、口腔習癖の改善もサポートしています!
小児矯正の紹介
口唇圧測定器
これは「口唇閉鎖不全症」を改善するための物です。口唇閉鎖不全症は安静時に口唇が開いている状態を指します。食時の際に大きく影響する口唇閉鎖不全を検査し、早期に改善すれば小児の健全な発育と、将来のメタポリックシンドロ ームをはじめとする生活習慣病の予防に繋がります。さらに口呼吸、鼻閉、気道閉塞、いびき、アレルギーなどの軽症化の可能性もあります。
口腔筋機能療法(MFT)
舌の位置が正しくなかったり、鼻で呼吸ができていなかったりすると、歯並びや噛み合わせに影響します。
口腔筋機能療法(MFT)というのは、矯正治療を円滑に進め、舌や唇、頬などのお口のまわりの筋肉を強化し、正しく機能させることを目的とする療法です。
- 治療期間の目安
- 6か月~12か月
- 治療回数の目安
- 6~12回
拡大床
脱着式の装置を使って、永久歯がキレイに生えそろうためのあごのスペースを確保する方法です。ネジ式で少しずつ力を加えていくので、段階に応じて調整できます。自由に外せるので食事や歯磨き時のストレスがありません。
- 治療期間の目安
- 個人差がかなりあります
- 治療回数の目安
- 個人差がかなりあります
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小児矯正のリスク・副作用
- 保険の適用ができない自費診療です
- 取り外しができる装置で歯装着時間が短いと十分な効果が得られません
- お子様の矯正歯科治療には親御様のご協力が必要不可欠です
小児矯正歯科の症例紹介
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成人矯正
矯正治療は子供がするものというイメージを持っている人もいるようですが、何歳になっても歯列矯正は可能です。お子様の場合は成長を利用して矯正できるメリットがありますが、大人の場合は成長が完成しているので予想外の変化が起きない利点があります。歯並びを整えると、見た目に自信を持てますし、ブラッシングがしやすくなってむし歯や歯周病のリスクを低減可能です。歯並びが気になっている方は、ぜひお気軽に当院にご相談ください。
成人矯正の紹介
ワイヤー矯正
歯の表面にブラケットというパーツを接着し、そこにワイヤーを通して引っ張ることで、常時歯に力をかけて歯並びを整える方法です。矯正治療の中でも歴史が長いため非常に多数のエビデンスがあり、完成度が高い治療方法でもあります。適用できる症例が多く、部分的な欠損がある場合にも利用しやすい選択肢となっています。
- 治療期間の目安
- 個人差がかなりあります
- 治療回数の目安
- 個人差がかなりあります
マウスピース矯正
装置がマウスピースタイプなので、透明で目立ちにくく、お食事や歯ブラシの時に取り外すことができるので、むし歯や歯周病のリスクを軽減できます。適応できる症例が限られていること、歯の隙間を2~4μm程切削する可能性があることと1日20時間装着していないと効果がでないという欠点もありますが、ワイヤー矯正より短期間で安価に歯並びを治すことができます。
- 治療期間の目安
- 個人差がかなりあります
- 治療回数の目安
- 個人差がかなりあります
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成人矯正のリスク・副作用
- 保険の適用ができない自費診療です
- 症例によってはご希望の治療方法ができない場合があります
- 取り外しができる装置では装着時間が短いと十分な効果が得られません
成人矯正の症例紹介
マウスピース矯正
Before
After
通院時の年齢 | 15歳・女性 |
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通院回数 | 10か月・13回 |
通院目的 | 上の前歯が曲がっているのが気になる |
処置内容 | プライムスキャンにて上下顎口腔内をスキャンし、顔貌、口腔内写真を撮影し、ソフトにアップロードします。 その後コンピュータによるシュミレーションができてくるので、術後の歯並び、マウスピースの枚数、治療期間、アタッチメントの付与等を患者さんと相談の上、同意を頂いたらマウスピースを発注します。 1,2週間でマウスピースが届くので、使用方法等を説明してアライナー矯正を開始します。 1か月ごとに、口腔内写真を撮影し、歯のクリーニング等を行い、歯がきちんと動いているかどうかをチェックします。アタッチメント(歯を動かすためのフック)やIPR(歯と歯の間を数㎛削ること)は適時行います。 規定枚数までマウスピースを装着したら、もう一度口腔内スキャンをしてリテーナーを作り、治療期間の半分の期間の間リテーナーを装着して頂き終了となります。 |
費用 | 精密検査料33,000円+アライナー矯正料440,000円 |
デメリット | マウスピースを食事や歯みがき時以外は装着している必要がある(1日20時間程度) 食後、マウスピース装着前に歯磨きを行わないと虫歯リスクが高まる 症例によっては適用できない |
備考 | アライナー矯正はその人の歯並びの状態によってできない場合がありますので、担当医にご相談ください。 |
矯正歯科治療の料金
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初診相談無料
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精密検査¥33,000口腔内写真撮影、パノラマ・CT撮影、スタディモデル作製、口腔内スキャン、治療計画立案及び説明
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セファロX線撮影¥3,300たきもと歯科医院にて撮影
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ワイヤー矯正¥770,000矯正歯科治療開始から終了までのすべての費用、小児の場合:Ⅰ期治療+Ⅱ期治療
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マウスピース矯正(床矯正)¥440,000マウスピース、IPR、アタッチメント、フック、リンガルボタン、ゴム、リテーナー含む
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Ⅰ期治療のみの場合¥330,000Ⅰ期治療終了後、Ⅱ期治療も希望される場合は差額のみのお支払いとなります
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調整料/回(永久歯列)¥5,500
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調整料/回(乳歯列・混合歯列)¥3,300